サプリメント

そのサプリメント大丈夫?健康被害の実態と選ぶときのポイントまとめ

健康食品とサプリメントという言葉には、一定の定義はありません

医薬品は疾病の治療や予防に使われますし、保健機能食品、特別用途食品は国の制度によって指定されたものですが、健康食品は決まりがなないのです

サプリメントは、その健康食品の一つとされています

ですから、選ぶときには、自分の責任と判断が大切になります

 

日本での健康食品とサプリメントの利用の現状

かつては、サプリメントや健康食品は、薬局やドラッグストアでなければ買えませんでした

しかし、最近は通信販売で、海外のものまでも自由に買えるようになりました

日本では、老若男女含めおよそ8割の人がサプリメントを使ったことがあるとされています

このように、とても生活になじみ深い健康食品ですが、実際には効果がないもの、健康被害を起こしたものもあります

体調をよくするためにと健康食品を購入し飲んでいるにもかかわらず、それで体調を崩しては悔しいですね

 

健康食品による健康被害

サプリメントや健康食品を使う人が多くなった分、副作用や過剰摂取の弊害事例も増えており、中には深刻な症状を訴える人もいます

独立行政法人国民生活センターでは、2018年の相談件数は1680件と発表しました

(2019年3月時点)

ここからは健康被害の実例をみてみましょう

 

薬物性肝炎

知人から勧められたサプリメントを継続して飲んでいたら、薬物性肝炎となり1か月入院したという例があります

薬物性肝炎は、食欲不振やだるい感覚、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などの症状があり、病院受診が必要です

 

アレルギー症状

アレルギー症状はとても相談件数が多いです

例えば、バストアップ目的の健康食品を飲んでいたら身体にかゆみ、皮膚が赤くなるなどのアレルギー症状が表れてしまった、などがあります

 

サプリメントの飲み過ぎによる病気

健康食品は効果を実感しにくいため、たくさん飲んでしまうという人もいます

例えばDHAは血液の流れを良くしますが、多く飲むことにより血液が止まりにくくなり、脳卒中などの重大な病気を引き起こすことがあります

 

その他の事例

他にも、亜鉛が含まれていたり、体の中で青酸などの有害物質に変化するもの、下剤のような作用があるものなどさまざまな報告があります

種類としては、お茶であったり、ダイエット用の食品であったりあさまざまな形のものが報告されています

健康食品自体に問題がなくても、例えばいつも飲んでいる薬との相性が合わなかったりする事例もあります

例えば、血液をサラサラにする薬などは、ビタミンK(青汁・クロレラなど)で効果の強さが変わってしまいます

飲んでいる薬があるのであれば、健康食品を選ぶ前に医師や薬剤師に相談しましょう

そして使用するときには指定されたとおりに正しく飲むように心がけてください

 

健康食品を選ぶときの注意点

ここからは、健康食品を選ぶとき注意しておきたいことについて紹介していきます

 

外国製品や個人輸入したもの

健康食品を通販で購入すると、忙しい人でも、家にいながら発注作業ができて助かりますが、利用時の心構えはどうでしょう

実は健康被害を起こすことがある健康食品の多くは、海外製や、自分で個人輸入したものであったりします

中には、海外旅行のお土産で貰ったものを使ったら問題が出たということもあるようです

瓶などに入った錠剤は、一見すると効果がありそうに見えます

しかし、実際はどんな成分が入っているのか確認することは難しいかもしれません

現実に、ダイエット効果を謳った中国製の健康食品では、4件の死亡事故が発生したそうです

 

まるで「薬」のように効果が書いてあるもの

健康食品は薬とは違うので、薬のように特定の症状の効能があるような表現は法律で禁じられています

さも病気の治療効果があるような書き方をしてあると、法律違反の可能性があります

健康食品は、あくまで食品

健康食品の解説に、薬のように効能があるかのような書き方がされていたら、その通販メーカーの姿勢は、ほめられたものではありません

 

消費期限が近くありませんか?

健康食品を通販で買う予定であるならば、消費期限も確認できれば安心です

特に割引率の高い健康食品の場合はすぐに手に入れたくなりますが、消費期限日がもうすぐという場合もありますので、注意をしてください

 

試供品があれば味を試しましょう

通販で買った健康食品は、どんな香りがして、どのくらいのサイズなのかを確認することが困難です

飲み始めてしばらくしてから、飲み下しが難しかったり、香りが苦手だったりということに気づいたりもします

せっかく健康食品を買ったけれども、味や香がどうしても苦手で、我慢して飲み続けることも1カ月がぎりぎりという人もいます

試供品や、サンプル品は無料で配っているところもありますので、まずはそれで確認してから買うのもいい方法です

買う段階になったら、まずは信頼性の高い製造会社かを確認し、その上で納得のいく選択することが重要です

 

まとめ

思うように1日の必要な栄養素がとれなかったり、もっと健康になりたいという思いから、健康食品を頼りたくなると思います

まずは生活の見直しと、本当にそれが必要なのか、身体に影響がないかを確認しましょう

できたら医師や薬剤師、登録販売者などの専門家に相談できるといいですね