炭水化物ダイエットは糖質制限ダイエットともいわれています
方法がわかりやすくて、チャレンジしやすく、ダイエット効果が表れやすいのでとても人気があります
しかし反面、過剰な糖質制限により健康問題を引き起こす人がいることも事実です
炭水化物の働きと、炭水化物ダイエットの方法、注意点について説明します
Contents
炭水化物とは
炭水化物は、人間の体にとって必要な栄養成分です
脂質、たんぱく質と並んで「三大栄養素」といわれています
ご飯、パン、麺類や、砂糖などに炭水化物が含まれています
購入した身近な食品にも、裏をみると炭水化物の量が書かれており、非常に身近な栄養素です
基本的に、体に取り込まれた炭水化物は、エネルギーとして消費されます
筋肉を動かす、脳を働かせるなど、炭水化物は身体にとってとても重要な働きをしています
もし、過剰な糖質制限を行ってしまうと、体に不調が起きることがあります
例えば、集中力の低下や、精神不安定、思考が散漫、疲れやすといった問題が起こります
ダイエット中でも一定の炭水物は摂らなければなりません
炭水化物ダイエットの方法
いつもどおりの食事から、炭水化物を抜くだけの炭水化物ダイエットは、内容がシンプルで、やりやすいために、大勢の人が行っている方法です
しかし。みるみるうちに体重を減らすことができるダイエット方法であることから、一層の効果を期待して、ダイエットをしすぎてしまう人もいます
炭水化物ダイエットでは1日に摂取する炭水化物を、100~160kcal以内に抑える、もしくは炭水化物の摂取量を20~40gに制限することなどが目安とされています
しかし、それ以外の食事はどれだけ食べてもOKというのが炭水化物ダイエットの分かりやすい所以です
そのため、ストレスが少なく、継続してのダイエットが容易なのです
試しに、1日の炭水化物のエネルギー量を160kcalに制限するとします
炭水化物160kcalとは、食パンなら1枚、餅なら1個、おにぎりなら1個になります
そのため、今までの炭水化物を食べていた量を、1食あたり大体1/3くらいにすると簡単です
もしくは、1日の2食は炭水化物を抜き、残りの1食は普通の食事をするというスタイルも有効です
そして、炭水化物を含まない、肉、野菜、果物などは、カロリーオーバーにならない程度ならどれくらいでも食べられます
糖質の少ない果物には、グレープフルーツや、イチゴなどがあります
精神的な負荷がかかることなく、長く実践していられることが、炭水化物ダイエットの利点です
炭水化物ダイエットの注意点
炭水化物が大好きな人にとっては、炭水化物を制限することはとてもつらいものです
また、炭水化物ダイエットをする人の中には、正しい方法で行っておらず、健康障害を引き起こす人もいるので注意が必要です
ここでは、炭水化物ダイエットの注意点についてまとめます
丼ものや麺類がメインのメニューは要注意
炭水化物を抜いた献立を考える時、麺料理、カレー類など、ご飯や麺が主体となる料理は、注意をする必要があります
丼もののご飯は、普通の茶碗よりも量が多いものです
外食の丼もののご飯を考えても、おにぎり1個よりもとても多いですよね
(コンビニのおにぎりは約110g。ちなみにツナマヨのおにぎりは約200kcalです。)
コンビニのパスタは、300~600kcalのものが多いようです
外食などをする際は、やはり炭水化物が過剰になるために残すようにします
しかしこれは、炭水化物が大好きな人にとってはとても辛いもので、挫折してしまう一因となっています
例えば家で作れるときは、豆腐やこんにゃくで作られた麺を使用するなどして、ストレスを減らす工夫が必要です
炭水化物の代わりに脂質をとり過ぎないように要注意
炭水化物を減らした結果、つい脂肪分の多い肉などを多く食べてしまう人もいます
脂質が過剰になれば、高脂血症となり、動脈硬化や、心臓や脳血管の病気が起こる可能性があります
また、脂質の多い生活により生じやすいがんもあるため、脂質の取り過ぎは禁物です
脂質の少ない肉や、魚介類、海藻や野菜などをまんべんなくとるようにすれば、満腹感も得られます
炭水化物を減らし過ぎることも危険
炭水化物ダイエット中でも、全く炭水化物を摂らないということではなく、体が必要としている炭水化物は補給することが大事です
炭水化物を摂らない食生活を長い間続けていると、骨密度が低下して骨粗鬆症になりやすくなります
高齢者の骨粗鬆症による骨折は、要介護になる可能性がグンと上がります
炭水化物ダイエットをするなら、健康状態にはしっかり気を配りましょう
炭水化物とうまく付き合いましょう
炭水化物ダイエットはとても簡単ですが、炭水化物は身体にとって必要な栄養素でもあります
健康な身体を手に入れるために、他の栄養素を取り入れながら、正しい炭水化物ダイエットを行うようにしましょう